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――「きっと忘れない」にあらためて深く知った きみの演奏の天上的な完璧さ―― 

 

 

どうしたの? 

 

うん、きみの演奏を聴いていてね、この曲ぼくも弾いてみたい、って思う演奏は、きみしかできない、と思ったよ。そのくらい、余人のできる演奏じゃないよ。簡潔に言うに留めるけどね。 

 

いま聴いていらしたのは? 

 

うん、いちばんくり返し聴いてきた「きっと忘れない」だよ。ぼくもじぶんではじめて弾いた曲だけど、それだけに あらためて静かに深く感じてしまった。難曲だとかそういうんじゃない。この色合い、造形は、きみにしかできない、と、はっきり感知したよ。そういういみでは超難曲だよ。きみのような音色を実現しようとすればね。きみの弾くものすべてに言える。どんな曲でもきみの演奏は、音色(すごく単純に、音色、と言うけどね)の完璧さが、そう、音色の魂的な完璧さが、人間を超えている。きみはほんとうに不思議なひとだ。 

 

そこまで感動してくださるのね。 

 

人間であるかぎり、みんなきみに感動するとおもうよ。人間を思い出そうとするなら、きみの演奏を聴けばよい。