人間は、じぶんでこれは悪いと思っていることではなかなか罪をつくらない。じぶんで正しいと思ったり、何ということはないと思ったりしていることで、罪を重ね、奈落に墜ちるのである。そういう例はあまりにも多量にある、というより、そういう人間行為でこの世と生活世界は充ちているのである。しかも、そのことでじぶんは正しいと思っている(自己隠蔽している)から、それを指摘されたり批判されたりすると、イノシシのように相手を攻撃し暴力さえ振るう。

 最後の審判で裁かれる。