さっき、ふと目覚めたら、ぼくを押さえつけるものは何も無いことに気づいた。そして、ぼくを否定していたものを、いまなら否定できることに気づいた。ぼくにそんなものがまだあったのかと思われるかも知らないが、この世の重しのようなものがまだあった。その重しが無くなったことに気づいたので、同時に、ぼくを否定していたものを、いまなら否定できる体勢にあることに気づいた。そうか、こうすれば、こうなればよかったのか。 鉄砲玉のような人生を、さしあたり送ってやろう。恣意の爆発のような。