(バシニー)(つづき) あなたは何でも出来る状態になっておられるでしょう。まったく、素晴らしいことです!

 

(ヴィオレット) 私は問い合わせましたが、ホールの予約、広告、すべて目が飛び出るほど費用がかかります。私には、そんな法外なことをする力はありませんわ。 

 

(バシニー) もしや、あなたは、私が既にすべてを計算済みではないと、ご想像ですか? ホールの予約は、いとも単純なことで、私が引き受けています。もう済んでいます。あなたはフォーレ広間を十月十八日にお使えになれます。

 

(ヴィオレット、血の気が引いて。) なんですって? 

 

(フェルナンド) バシニーさん… 

 

(バシニー) 私の奉仕は、これが最初ではないでしょうに… この喜びは。 

 

(ヴィオレット) どんな権利で? 

 

(バシニー) 軌道に乗せてさしあげること、と私は呼んでいます。

 

(ヴィオレット) もう一度言いますが、どんな権利で? 

 

(バシニー) 何ですと? 

 

(フェルナンド) ヴィオレット! 

 

(ヴィオレット) 私に相談なさいました? まったく、聞いたこともない仕方ですわ! 私を子供とでも思ってらっしゃるの?