これを、自己の自己にたいする同意、自己同一性という。
自分を高くする必要も、低く評価することもない。
「在ることの安らかさ」である。あるいは、「自分が自分に忠実であったら一生孤独であってよい」。
こうでしかない自分を肯定できればよい。高いものへとか低いものへとか、さまよわないこと。
神の審判もどうしようもない自分であること。あるいは、神の審判の対象であるような自分となること。なぜなら、そういう自分となること自体が、たいしたことであるから。
自分独りになったとき、自分に何も感じないことほど恐ろしいことはない。