並の人間は、自尊心が傷つけられたと思うと、みな、精神が気違いになって正しく思惟することも判断することもできなくなる。自尊心を持っていながら精神が正常に思惟し判断することができるのは、ごくわずかの卓越した人間だけである。そういう人間はいつも孤独である。 

 

 

もともとの素性が出るだけであり、素性の良い者はもともとの素性を保つ。 

 

 

 

べつに驕っているわけじゃない。人間にさんざん幻滅させられてきて言う言葉がこれだな。勝手なことばかり言いやがって、死んでも治らん、並のやつというのは。 一見禁断とおもえるこういう言葉をやっと素直に言えるには、かぎられた人間にとっても年季が要る。しかしいったん言えるようになると、もうどんな並の詭弁にも揺るがない。