ぼくの鑑賞力を棚に上げて言えば、日本の彫刻家の作品でほんとうに感心するものはほとんどない。世間がくれるどんな賞も保証になるものではない。彫刻は孤独なものである。その孤独に耐えて真質が判る。そしてあらためて高田博厚の作品の魅力を感じる。