この文章は紹介しておいてよいだろう:
≪諸作品は、われわれがそれを相互に近づけてみるとき、それみずからの「形象の知性」によって何ごとかを語りだし、われわれに暗示する、という仲々興味深い発想がある。
「複製写真をつきあわせることによって、イデーの知性より敏捷なイメージの知性が存在するということが、明らかになった。」
(L'Intemporel, 1976 三五七)
(・・・)
「偉大な宗教芸術は、相互にお互いを照明しあう。(s'éclairent)」(L'Intemporel, 三五五)≫
中田光雄『諸文明の対話 マルロー美術論研究』162-163頁