高田博厚の思想とアンドレ・マルローの思想は根本のところでぴたりと重なる。芸術創造を人類の根源的意志とみなす洞察において。そこを押さえているかぎり、思想研究はぼく自身の思索を源泉において養う。この意味での勉強をして、腰を据えて我有化しなければならない。 

 

 

 

美術・芸術というものは、人間にとってどうでもいいものではないということ、それどころか根源的なものであることが、反省的思惟によってあきらかとなるまでに納得すること。