これがマルローの芸術観の核心である。そのとおりだと思う。そして、この問いの意識は、言表的に自覚されなくとも、作品そのものに顕現されているものである。 

 

 

 

 

 『秒速5センチメートル』も、創造主と競り勝っている(原型風景との比較においてよく解った)。こういう創造が、マルローのいう芸術なのだ。

 

 

(なにせこの作品を美術の時間に観せた学校がやたらあるようだ。)