ぼくにとって根本的に大事なことは、じぶんの尊厳を護ることなんだ。それに気づかない者をぼくは受け入れないし、じぶんの尊厳を護ることなしには、きみへの愛も成り立たない。ぼくはきみをも、ぼくの深さへと持ってゆきたいのだ。きみはそういう深い人間の質を持っているひとだと思う。でなければああいう演奏はできない。いままで表面的にどうだったかはともかくね。 

 

 

もし、ぼくがじぶんの尊厳に似合わないことをやったとしたら、ぼくがそれに気づいたら、ぼくはそれをじぶんから抹消する。事実を引き受けて、などということはしない。 

 

 

あなたに似合わないこと、ねえ、それは、あなたがやさしいからじゃないかしら。それは伝わっていると思うわ。