正しい信念と確信を持っている者は、それが強いものであるほど、最もすばらしい人間であるが、間違った信念と確信を持っている者は、それが強烈であるほど、底無しの地獄落ちの者である。
信念と確信における、この質的両極端は、どこに相異があるかというと、前者は自分自身への信念と確信が中心的なものであるのにたいし、後者は、じぶんのことは棚に上げ、じぶんの懐く他者像への信念と確信が中心であることにあるのである。
後者は、日本人の圧倒的多数である。よく恥ずかしくないものだ。
ぼくの深い深い嘆息が聞こえるか。