ぼくは、ぼくの本が、聖書と並ぶ必読書となって当たり前だと思っているんだが、そうでないほうが不思議だ。 人間たちの器量の問題かね。  

 

 

そこで、どうしたもんだろうね、なんてつぶやかないほうがいいとおもうわ。「そうでないほうが不思議だ」、で止めておいたほうが、あなたの思いが現実であるのと同じになっているわ。 

 

 

そうだね。 聖書でさえ、人間たちの器量で いまの地位があるのではないからね。 

 

 

おばかさんは、書いた人間の器量の問題だ、って言いだすわよ。

 

 

器量の意味もわかっていないあほだね。 

 

 ついでに言っておくけど、ぼくが場合によって棘のある言い方になるのは、そうなる必然性があるからで、ぼくの徳の顕われだ。そうならないほうに、むしろ不徳の問題がある。これはかなりかんがえ詰めた結論なんだ。

 

 世のなかは、不徳の偽善者に満ちていますからね。 

 

 意識的か、無自覚的にね。そうでなければ、きみに おばかさんなんて言わせやしないよ。そう言ってもらうほど、世の人間は詭弁がひどいんだ。