ぼくはまだ、じぶんの意識や感情の使い方を知らないようだ。人間にはもっと自由がゆるされている。そのことをぼくが知れば、歴史上の文豪たちとも、ぼくはそれほど隔たっているわけではない。

 

 マルローと、偉人たちの、言葉の交歓の記録を読みながら、それに気づいたように思う。