はじめて気づいたんだけどね、

 

ええ、 

 

ぼくが低い者に気をかけるのは、なんとかこの者を高められないものかな、と思うからではないのかな。 こういう思いは、ぼくに特徴的なものであって、低い者からは生じないものなのだ。 だから、ぼくだけだよ、こういう思いをもつのは。 低い者に腹を立てるのは、相手にしているというよりも、その裏にあるのは、高い者としての責任感のようなものなのだ。 

 そういう点で、ぼくの怒りは、本質がほかとはちがう気がする。もちろん、無礼にたいしては怒るけどね、当然だろう、じぶんの価値を自覚している者としては。でもそれだけじゃない。相手も真理を自覚するようにしてやりたいという思いも ともにあるんだよ。

 

 

それは、あなたのなかにはじめからずっとあると思うわ・・・ 

 

 

 

それにしても、ぼく自身の路にはだれもついてこれないよ。 各々が各々の正しい路を見いだすようにさせるのだ。 ぼくの路について記したぼくの文を読んで それに気づけばね。