懐かしい初再呈示

 

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〔ノオト: 11世紀にアルプス地方に出来た最古のフランスの修道院。戒律の厳しさで知られ、二週間に四時間しか会話を許さず祈りと労働に明け暮れる。八割の修道士が辞めてゆくという。膨大な神学体系を生んだカトリック修道世界は、一方ではこのカルトジオ会の修道院のように、「沈黙の行」を徹底する秘密の伝統を営々と積み重ねてきており、この営為は、神のひたすらな感得的探求の無制約的意志に貫かれている。静謐への努力のなかでは、多分、悪魔との壮絶な闘いも為され、悪魔を殺す祈念力のようなものも生まれたかもしれない。〕