初再呈示 

 

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ピアノに向いているかいないかは、ピアノに集中できるかできないかの問題である。素質の問題ではない。ピアノ云々の前に、何に集中できるかの問題があり、それはひとそれぞれであり、そこに各々の本質が懸っている。そういうぼくの根源的本質に基づいて、ぼくはピアノに集中できる質(たち)の人間かどうかは、なかなか難しい問題である。じぶんの本質の目指すもの、すなわち思想的瞑想への集中そのものには、ピアノそれ自体はあまり貢献しない。描くことも弾くことも、思想的瞑想への集中の妨げになるのなら、切り捨てる覚悟はぼくには常にある。人生のヴィジョンが異なるのだ。使命と感じるものが異なる。経験はそれでよい。しかしじぶんを窮める路は無論それではない。ぼくは。

 

だからいま、弾くことも描くことも最低限に切り詰めている。自分の人生意識からである。

 

 

これをもって 裕美ちゃんへのぼくの弁明としよう。