初再呈示(部分。ここは普遍的意味をもつ)
- テーマ:
- 自分に向って
被害者は大抵、一致団結を言うが、実際に本心で一致団結を意志してはおらず、本人がその第一の障碍であることを同時に表明してもいる。その観念と現実は矛盾している。批判し責めるために指摘しているのではない。この場合の被害者にかぎらず、実際に自分で実行できないことを観念上では自他に要請するのが人間なのである。この事実を謙虚に先ず自分において承認しないことが高慢であり軽薄であるということである。「『人間』であること」は、それをまず認めることからである。