記念的初再呈示 

 

ぼくの生活自体が、「闘いと美」だ。 闘士マルロー(そのまま芸術の闘士となった)はぼくの支えになる。 より適切に言えば、闘いと美を結ぶ者。  

 

 

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アンドレ・マルロー(1901年11月3日-1976年11月23日)

《いまにしてわれわれがきっぱりと認識するにいたった非合理的なものの精神世界は明らかに実在する》。

 -332頁『マルローとの対話』竹本忠雄-

 この書は随分読んでいる。



 彼の没月日がちょうどぼくの誕生日なのは奇縁だと勝手に思っている。1996年11月23日来パンテオンに祀られている。彼についてはもうすこし勉強したい。いま、もっと突っ込んだ理解ができそうな気がする。ぼく自身が戦争における闘争と同質な経験をしているから。闘いと美――


《「超越性(la Transcendance)」:「人間のなかにあって隷属と闘うもの。芸術は、現実と対抗するこの超越性を人間が発見した瞬間から始まる」》。同440頁

《「包括的世界(l'englobant)-ラングロバン-」: マルロー思想の究極の到達概念。概念というより悟りとしてこれを体得。「非年代的時間の、諸宗教の永遠性の包括的世界」。》 同442頁


L'englobant はヤスパースの究極的存在概念「包括者」 -das Umgreifende ダス・ウムグライフェンデ- の仏訳術語でもある。





当日現地にて撮影(パリ・パンテオン外部)。夜景に照明でフランス三色旗に染められている。続く内部三枚は数日後再訪の折。