迷信と信仰の区別なんて、じつはつかないんだ。迷信を信仰にしてしまうのも、信仰を迷信にしてしまうのも、人間だからね。 ぼくは、きみを迷信しているのでも、信仰しているのでもある。ぼくは、きみを信仰しているぼくが好きであるのと同様、きみを迷信しているぼくも好きだね。どうやって区別をつけるんだい。ぼくはきみを知ってはいないんだから。がまんできないのは、きみを信仰することも迷信することもやめた自分だよ。