哲学者は論じ構想するだけだが、芸術者は実践し創造する。しかし、芸術者はまだ芸術家ではない。芸術家は、真に思想をもつ者であり、自己の一元化に本気で生きている者のことである。それの無い芸術者であるよりは、真の哲学者であったほうがよい。だからこう言うべきである: 哲学者は思想を論じ構想するだけだが、芸術家は思想を実践し創造する、と。そのような芸術家のみをぼくは問題にする。 

 

そのような芸術家における〈自然〉と〈神〉が問題なのである。 

 

ぼくはまず、真なるものに思念を凝らす哲学者でありたい。ぼくのいう芸術家は、そこから さらに一歩奥へ入った人間なのだ。