素描を始めた頃からして、描く表情が柔らかく生気を帯びてきている。対象の生命という内側に入れるようになってきているんだ。

 

描くことは模写ではなく、模写は模写のようでいて模写いじょうのものだ、ということね。

 

今迄描いたものをぜんぶ描き直さなくちゃいかんな。行為は、つぎの行為の動機を生む。このいみでは、最初に行為ありきだ。哲学する心や、美を求める心は、行為以前の根源をもつと思うけどね。