殆どの人間は、地獄の業火に焼かれるべく決定づけられている。それがぼくの人間経験だ。 この決定から免れている者はわずかである。 

 

たえず悔い改める(自分に立ち返る)人間しか、免れない。

 

 

それにしてもぼくは、殆どの人間をこんなにいつまでもかんがえる人間ではなかった。殆どの人間のことなど問題ではなかった。

じぶんの純粋孤独のみをもとめて、ヨーロッパに、そしてフランスに、運命力で赴いた。その初心はいまどうしたのだ?