いつまでもその言葉が気に入らない者というのは、その言葉のせいではなく、もともと相性が無かったから、とかんがえてみるといいのではないか。だからそういう言葉が、どちらが先に発したかとは関係なく、顕在化したのだ。この解釈・深読みは、やはり超越論的解釈の一例だろう。 

 

 

大事なのは、言葉が気にならない相性である。 

 

 

 

まあしかし、これも、人間という殆ど手に負えない存在を解こうとする一縷の方法にすぎない。 性格(だから言動)が誰からも嫌われる人間というのがゴマンといるからね。相性が無い、というだけでは済まない。相性の問題には留まらない根本的な問題があり、それが相性論の下敷きになっているのでなければ、価値相対論になってしまう。 相性は、もっと根本的なものの現象なのだ。