人間は意識の壁を持つべきである。でないと、ぼくのように無益に苦しむことになる。 ぼくはむかしは在った意識の壁を一度撤去した。いまは再び意識の壁を建てよう。 哲学とはこの壁のことである(だから哲学がドイツ人の専売特許のように云われるのである。しかし壁も使いようである)。 

 

 

 

壁とは、理性的認識のことである。 

 

 

 

ぼくは、自分のためにこそ、その他大勢の他者に厳しくしたことは、それができたかぎりでは、正しかった。