ねえねえ、
なあに?
びっくりした。ピアノ教室を止めてね、宅で落ち着いて練習したら、一時間を優に縮小する時間で行程を終え、きょうは絶好調だなと思いながら、外を見たら、マサキの樹に毎年訪れるきみの蝶が、数羽も、もう来て樹の周りを舞ってるじゃないか。樹の花の季節はずっとこれからあとなのに、蝶がこんなに早く成虫になったなんて、いろんなところで今年は例年ではない現象を呈している。そういう観察的視点よりも、ぼくがやっと落ち着いて自分に戻ったのを歓迎するような、きょうの光景じゃないか。ぼくは正しいことをした、と喜んで祝福しているみたいだ。
わたしの気持を蝶に託して、ということね