高田博厚の思想と芸術

 

不変の真実

 
 
深い真実な人間は年を経ても変わらない。浅薄な人間のみが変わる。愛は真実な人間にのみ向けられるから[こそ]、愛はいつも愛する者の変わらないことを望むのだ。 
 
愛なくして人間を正しく認識することはできない。 愛のない戯れ言だけを世人はまくし立てている。その責任を覚えないほどに。それによって、世人は真実から締め出されるという罰を受けているのだ。
 
 
不変で真実な人間であるよう努めるべきである。条件や可能性の問題ではない。