初再呈示  こういう凄惨な時期もあったのによくここまできた。 


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他のどこでも見れない高田先生年譜を先に再録した。字数制限があるようで、三部に分かれていたのを一つにするつもりだったのだが、やむをえず前・後に二分した。見やすくなっていると思うがどうだろうか。
 
 友のために自分の命を捨てるより大きな愛はない、とイエスは言うが、そういう相手はめったにいるものではないと思う。ぼくは先生の彫刻作品(ルオー像だったと思う)を観入りながらその魂の親密さに打たれ、「こういう人が自分の志を遂げうるためなら僕の命を犠牲にしてもよい」、と感じた。あとにもさきにも先生ひとりである。そういう魂のつながり以外のことはつまらない。すべてはこのつながりを表現し実現するためにある。ぼくはここに書くすべてを自分の遺言のつもりで書いているから、明確なことのみ、碑文のつもりで書いている。この点よくこころしてほしい。ぼくと創造主(世間が神と呼んでいる存在)との関係は、以前話したが、ぼくが「死にたい」と叫んだら「どうぞどうぞ」と明るくこたえた、この一事に集約されている。これが「実在存在」の実相だ。われわれの使命はこれにたいして「理念存在」を実現し、存在論的逆転を果たすことにある。