男女を問わず多くの人間は、じぶんは徹底して誠実だと思っているが、じっさいは不誠実の標本なのである。 

 

 じぶんをきちんと反省することは、多くの人間の力の限界を超えたことだからである。 誠実であることは、知性なくしてできない。 知性とは意識である。 

 

 

 

 

(ピアノを弾いている最中に、不意に強く、これまでの記憶がまとまったので、あらためての点もあるが、記した。) 

 

 

 

 

付記 

反省が足らないのが良くないように、反省しすぎるのも良くない。自分の根源を掘り崩すような反省は、自己確信を忘れているのである。 

 ヤスパースの「絶対的意識」を参照。