ぼくの心を燃やしているものは、じぶんへの反省などというものではない。魂の敵であるこの世の者たちへの怒りなのだ。 それゆえにぼくは文字の学問に落ち着かず(じっと本の上に屈んでいることができず)、ピアノを弾くという運動の気散じをしている。 ぼくは日本人の多くの者たちを、心の底から憎んでいる。神への志向を冒瀆し唾を吐くからである。幸せにはしない。