繰り返し読まれているこの節でいちばん重要なのは、高慢者の死の知らせだろう。

 

自分が自分に勝手なのはよい。しかし他に勝手なことをする者はそのために死ぬ。各自は本人にしか分からない必然性と使命によって生きているのだから。 

 そのことを告げるためにこの知らせは起ったとぼくは確信するに至った。なぜならそれほどはっきりと悪いことだから、この高慢者のしたことは。

 

はっきりとしたこのことを書くために、再呈示した。

 

確信した怒りは確信そのものとなり、しずかな威厳となる。

 

 

2016.4.11