高田博厚「音楽とともに」13 (著作集III、414-415頁)

 

モーツァルト理解の難しさという証言には ぼくも同感で同意する。精緻な自己意識が必要である。 「優美らしく」見える「普遍性」に、「宗教的ミスティシスム」があるというのは卓見である。 「神秘主義」と云っても、主義主張のそれではなく、「魂の土壌」のそれだろう。