じぶんのあるがままでいることは最善である。ところが、この世で あるがままでいることが難しいのである。周囲はやっきになって個があるがままでいることをさせまいとする。それが教育と称するものである。それに同調する個がまともな人間であるはずがない。あるがままになれないとはそういうことである。じぶんではないもので威張ろうとしているにすぎない。 

 

あるがままでいることは難しい。仙人のようなものかもしれない。

 

 

ぼくはぼくでぼくのあるがままなのだ。それがいちばんよい。ぼくに恥ずかしくない、ぼくに気に入るぼくであればよい。それでぜったい間違いはない。「倫理」とはこれであり、倫理は厳存する。じぶんでじぶんに詭弁を弄すな。それは恣意といういちばん良くないものである。