「友という美しい名称を人は使いすぎるけれども、実際には、人生ではほとんど一人の友しか得られないのである。それを得る者はきわめて稀である。」
「芸術は――(他のものと同じく)――不幸を通してのみ理解される。不幸は試金石である。それによってはじめて、幾世紀を通り越してきた者、死よりも強きものを識る。これを耐え抜く者はきわめて少ない。・・・ 誰が残り得るか? 世の中の美も苦悩の指で叩かれるとき、いかに空虚に響くことか!」
『ジャン・クリストフ』第九巻
裕美ちゃんの芸術は、ほかの音楽はなにも要らない、と、ぼくを感動させ、真の芸術はどういうものかを知らせてくれる。