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被写体と撮る者との関係は作品を観る側にとってすこしやっかいだ。第一瞥では、撮る者の視点・志向・願望によってまんまとだまされる。しかしこちらがくっきりした眼によってあらためて被写体を凝視するとき、撮る者の膜を貫いて被写体の真実が見えてきて、どうして気づかなかったかと恥じることがある。


文学者の創造的少数者を除いて、他の大多数者は、ただ眺めてしゃべる者、みずからは魂となることなく、この少数の魂の生を観劇する者だろう。ぼくはこういう者達を、悪魔としばしば呼んでいる。


たぶん、みんなこうなんだと思う: 自分がいちばんよわくてちっぽけだなあ、と。しかしそういう自分がいちばんつよくておおきいのかもしれない、と。どんなすばらしいことをやっているひとだって・・
 リルケの秋の詩を思い出しますね・・・

瞬間だけぼくの真実をうちあけましょう: ぼくはすべてのひとをみまもっています。あなたをみまもっています。ほんとうです。




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どうしてみんな(みんなというのはほとんど筆の勢いだが)、愛されることばかりかんがえて無償で愛することに情熱的にならないのだろう。こういうことをぼくがいまさら言わなければならないのだろうか、病者であるぼくが健常者に。なにもとくべつかんがえて言うわけではないのだが、無償で愛しきろうとすることは自分を愛することとすこしもちがわないとおもう。
自己同一性とは、感覚に現れたイデアへの意志の同意である。〕

政治家をぼくはあるいみで学者文学者より尊敬する、責任ある判断と決断をくださなければならない生を生きなければならないということにおいて。
〔デカルトもこれには全く同意するだろう。デカルトはパスカルよりも不断に〈実存〉者である。〕


〈あるがまま〉というのは、気安いことではない。全魂を籠めてそうであるのでなければ何のいみもない。真剣と誠実のかぎりを籠めて己れのあるがままであることのみが肯定される。

 

 

 


戦争をするような奴は五体が元気すぎる。殺されるということがどういうことか身にしみてわかるような殺しかたをしてやれ。(「集団ストーカー」連中にも言えることである。)


〈社会的成功者〉が社会的常識があるなど大嘘である。社会未経験の大学生よりこの常識のない者が多分いくらでもいるだろう。こういう者の〈指図〉に従って大恥をかき、自分がその〈未熟〉の責を負った青年は多いだろう。社会的次元でも良識は、〈社会経験・人生経験〉に依らない、もっと内面的自立的なものだという証左である。 常識のない社長、常識のない教授。世間で〈人格〉が通用している者にこそ大穴があることがしばしばだ。だから常識のない官僚、政治家もいるだろう。社会から身を引いて暇のある者は自分の良識を磨けばよい。そして社会人を批判すればよい。

〈他人の視点〉に騙されるということはほんとうによくある。他人の表現、他人の言葉。自分の内に自分ならぬものがいつのまにか入り込む。すべて広義の洗脳だろう。しかし強い自我力は遂に自分の根源的感覚にのみ忠実なのだ。それをくりかえし見出しそこに落着かなければ知性力は一歩も前へ進まない。明晰判明なものの積み重ねこそ〈知〉であるというデカルト的観念は精神の永遠の範である。
 動物であるような人間が溢れ過ぎている。動物はまだ秩序がある。大人の無秩序の拡声器が今の子供らの醜すぎる暴態だ。天使どころか動物以下だ。あれが大人になった頃日本は滅びるだろう。




(ドアを通して聞いたこと)

 

すがすがしいなどといってもぼくの半ALSの体は治っていない。よくこんなおそろしい結果を生ずる化学物質を薬と称して強制的に飲ませたものだ。しかも絶対責任をとらないし話を受入れない。集団的完全犯罪だ。法治国家でこういうことが公然行われている。だんだん気分としては勉強できるような雰囲気にはなってきているが、ぼくの体はどこにいったのだ。拉致被害者と同じで自分の生活の本来本質でないことにもエネルギーを割かなければならない。記録をつくっておかなければならない。五体満足の君達の悩みが何だというのか。病者被迫害者が健常者の世話までしなければならないのか。あの東京でのマンション異変も付加しなければならない事実がある。次の通りだ。ふざけたことに、ぼくらが死の苦しみを受けている時、避難引越しの数日前だったが、偶然件の隣りの部屋に関係者が訪ねてきたのをぼくははっきり立ち聞きした。ぼくらの引越しの日まで知っていて話題にしていた。「おまえたちまだ何を続けているのだ。彼等はただの一般市民だということがはっきりしたのにまだ彼等にかまっているとみんな言ってるぞ。」「その話は中で。」しばらくして関係者が出てきて再び戸口で「そういうことか念のため追跡ということだな。じゃあ彼等の引越しは数日後〔ぼくの訪問は拒否して面識の皆無な隣室で、しっかり日を数えて言った〕だからあとしばらくだな。」「どうも。」何の話だ。どこの上司だ。こちらの身体生活を破壊しておいて事務処理扱いだ。下請けの奴等が暴走している。これは内容は全部立ち聞きした通りだ。物理的に聞いたのであって妄想でも幻聴でもないのである。大変な重要な事実としてここにはっきり公開する。