ぼくはこれまで一貫して自分を生きてきた。だが、他にたいして自分を主張することはなかった。ぼくは、自分を生きるのみならず、最初から自分を主張することもすべきだった。 

 

この欄を書く姿勢には、このぼくの反省が生きている。 

 

 

 

「主張」の肯定。 ぼくは「主張」という行為を否定してきたが、この、世一般の主張行為にたいする否定はそのままで、ぼくは、ぼく自身にたいしては、「主張」を肯定する。それによってこういうことを言いたいのだ: ここに、自分を主張しても正しく、存在論的に歪まない稀な人間がいる、と。