「実存は超越者から贈与される」、とヤスパースは言っている。ほんとうにそうだ。創造主からではないのだ。実存に最も直接的なのは超越者であって、世界原因である創造主ではない。 超越者へは、客観的とならない直接的な信仰においてのみ、人間は関わる。 

 

 

ぼくはここで、実存が概念的となる手前で、言葉の増幅を意識して止めている。 

 

 

 

ぼくを立ち直らせるのは、世界観ではなく、直接経験である。