単純で基本的なことを言う:

 

すべての格率と思想は個人的なものである。自分の行為したいように行為し、自分の思いたいように思う(定義する)。これのみが根源的なことであって、他に強制する(説く)ことは横槍・暴力である。 

 

 これが真理の規律である。 

 

 これを 各意識階梯において改めて繰り返し想起しなければならないほど、意識の網は巧妙らしい。 ぼくのことではない。 この躓きに気づきもしないので、他に不要の横槍を平気で入れる卑俗な心性の者が、世にはいるようだ。その趣味をみればすぐ判る。精神の規律がなっていないから、無教養だから、他に〈説き〉たがるのである。精神の貧しい成り上がり者ほどその傾向に無疑問に没入している。だから、〈発信〉を企てる者は、成り上がりの無節操者だと、ぼくはいつも断定(判断の厳しい段階)を下している。