ぼくは太陽だ 

 

ぼくがまともに直射すれば 相手は焼け焦げてしまうのを知っているから 

 

距離を置いてほんとうの力を緩和するか知らせないで照らしてやる 

 

いい気持ちだろうさ 

 

あったかで居心地がよくて ぼくの素顔を知ることなく ぼくを快適な暖炉のように空想し、手に負えるものだと想像する いい気なものだ 

 

身のほど知らずが ぼくにいくら照らされても感謝する、と言って、事実そうしてやったら、焼け焦げて、じぶんが恒星でないことを思い知ったが、いまだに虚星を演じている  ぼくに、どうぞ笑ってやってください! と白状しながら         

 

じぶんがどんな不快を他におよぼしてきたかを反省できれば、君もすこしは光りだすよ      

 

 

 

 

 

恒星は動かない  動くときは相手を焼き滅ぼすことを知っているからだ

 

同じ刺激を受けても惑星どもはすぐ動く  それでぼくは知る、ぼくはよほど特殊な我慢づよさをもっていることを  しかし感じていないのではないのだ  ぼくが暴発するまで知られず  じぶんたちが下地をつくってきたことを知らない  

 

 

 

 

 

ノーベル賞も小粒になって往時の偉大さがない  ぼくの電子欄もとっくにノーベル賞級のものになっている 

 

 

 

 

いくら寛容を自他に説いても、人間は 自分に無礼をはたらいた者を殺さないではいられないようにできている。剣とは、そのためにある。殺さないでも斬るため、真に斬るためである。 

 

 

 

 

 

〔公開日 21個別接続〕