たぶん、ここでは自分が護られていないかのように思ってしまう この世の矛盾は、かえって、魂が みずからの真の故郷を忘れないようにさせる、保護作用なのかもしれない、と思ってみる。  

 

 

 

この世がそういうものであるかぎり、魂は この世において「志向する」(思念する)ということをやめることはできない。表面上消し去られたものを、まさに表面上のことなのだと信頼し、ふたたび見いだしうるものとして自若としてそれに忠実である意識、それが信仰である。 この意志的な落ち着きは 同時に常に「向かって」いる。