なぜ悪魔が存在すると、ぼくは断定するのか。それを示す現象の仕方から直接に、当事者として断定するのである。宇宙力学や因果応報によるものではないという、直接な感覚がぼくにはある。まして、秘密開発された現代科学による現象であると推断する必要も必然性も、ぼくには感じられない。この種の推断は、形而下的な力しかこの世に認めないとする各人の方針から来るにすぎない。それもひとつの仮定としては理論上あり得るから、独断に終わらせないためには、実証しなければならない。どうやって実証するのか、主張者の今後の展開に期すしかない。
悪魔という呼び方で、或る規定的な存在を観念形成できるわけではない。未知ではあるが、或る反精神的な意志をもつ反生産的な作用主体が存在するという、切実な直感を、その現象を直接経験した当事者として、ぼくは表明しているのみである。地球上の人間の技術を超えた或る高次元知性体による作用であると想定することが、いまのところ最も納得させるものである。そして、地球上の人間の一部も、この作用に関与する権能を割り当てられているようだ。これこそが現実であるのではないかとぼくは、(慎重な言い方をして、いまのところ)思っている。
われわれの使命は、「この作用に関与する権能を割り当てられている、地球上の人間の一部」を、摘発することである。これはぜったい居るとぼくは、自分の経験から直接に断定している(この欄での報告を読むこと)。この摘発のためならば、組織陰謀論的研究は大いに有効であるとぼくは思っている。