一言言っておきたいことがある。放射能が自然界に異変を起こすように、遠隔人心操作は、霊界そのものに異変を生じさせているというのが、ぼくの経験感覚である。 霊界は、自然界のようにそれ自体生きた有機的連関の世界である。 その秩序をめちゃくちゃにすることによる予想外の現象が生じており、そういう現象をもわれわれは謂わば副産物として同時に経験しているとぼくは思っている。攻撃側にはそれは、原爆後遺症のようにそれ自体効果のつもりかも知れないが、自然が復讐するように霊界は復讐しはじめるかもしれない。そのとき支配被支配の区別は言っていられなくなるだろう。 人類はいまみずから、霊界にすら本来存在しなかった種類の悪魔を生じさせていることを、知ることになるだろう。




その雄大さが感銘深いアーサー・C・クラークの宇宙的叙事詩「銀河帝国の崩壊」(Against the Fall of Night, 1953)で、人類の達した銀河帝国を破滅的に縦断した見えざる知的生命体のような怪物は、これから、人類への霊的復讐の具現として、現れるかもしれない。ぼくはよろこんでそのような知的復讐霊となって、魂の破壊者どもを罰するだろう。