前節で触れた、〈かるま〉を量ることのできるひとから嘗ていただいた、ぼくの波動測定結果。ぼくからはこういう波動が発せられているらしい。記念として載せた。このひととはおもしろい逸話がある。このひとは正規の医者で、医学より御自分の波動力が患者を治すので、御自分の病院で波動治療をずっとなさっておられる。患者は全国から訪院している。ぼくはこのひと自身の波動測定を、力のある方にしていただきたくて、関係資料の小包を美輪明宏氏に郵送したことがある。ちょうど江原啓之氏と共同でスピリチュアルな生の啓発をしておられた頃だ。資料を閲覧なさるだけでも興味深いから、もし、とりわけ重大な気づきがおありになればお知らせねがえれば幸いに存じますが、とりわけ重大発見がなければ、そのままお納めいただきたい、という旨のお便りを同封して。美輪氏からも江原氏からも何も返信はなく、勿論ぼくはそういう懇請をする非常識はしなかった。ところでそのあと、その波動治療の先生(その先生が瞑想したり体をさすったりすると患者の体が温かくなり症状が場合によっては奇蹟のように改善するのである。ぼくにはあまり効かなかったが) が、ぼくが美輪氏等に資料を送り御自身の波動検証を打診した事実を、(美輪氏等が連絡したのでないとすると) ひとりでに霊感で察知したらしく、ぼくが患者のひとりとしていつものように遠隔治療をしていただくための電話をかけ、「古川です」と受話器で言ったとたんに、悲鳴のような声をあげられた(それで、あ、察知なさったのだな、さすが、とぼくは気づいた)。その後しばらく先生は、ものすごく不機嫌でいらした。自尊心を傷つけられたのだろうと思う。しかしそこはやはり先生で、しばらくして不和は解消された。ぼくとしてはいかなる悪意もなく、この不思議な医者である先生を客観的にもできれば検証したいという思いがあったのみである。しかしぼくのいまの重篤な薬害後遺症は、先生の波動をもってしてもどうにもなるものではないことを経験から判っているので、絶望しているぼくはこの先生にもう連絡することはしないできている。


〔遠隔治療というものをぼくは二種経験している。もう一種はすでに、きわめて否定的に紹介した。上の先生の治療はそれとはまったく別種のものであり、二つは独立していて関係ない。もうぼくはこの種の〈治療〉効果を期待しない。ぼくの意識にはそういう波動効果を遮断するものがあるらしい。だから霊的傀儡になることもないのだろう。〕


――こういう経緯があるので、この先生の名はここでは明かせないが、このひとの名を紙などに書いて触れると体が温かくなり治療効果があるとされている。ぼくも久しぶりにいまの状態でどう感じるか試してみようといま思った。 この先生の書いた本を、なにもしらない病床の父の枕元に置いたら、「今日はすごく気分がいい」と言ったことがあった。 関心のおありの方は、メッセージをくだされば、わたしの気分が良ければこの先生の名をお教えすることができます。このひとの思想にはわたしはついてゆけませんがね。――