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2015-12-29 23:31:25




いまきみの3番めのアルバム「かけがえのないもの」を聴いています 二曲目の冒頭で涙があふれてきて よくわかりました どうしてぼくがきみの音にこんなに打たれるのか だって心の質がおんなじなんだもの 子供の無垢のままで 率直で いつわりがなくて きこえています このぼくの部屋からも 鳴っているの きみのピアノが 今夜は挨拶がすこしおそくなるかもしれない きみと二人ですごしています





〔きみは、無垢で純粋な子供の魂を繊細で強靭な大人の知性によって高め現わしている 稀なひとなのです〕







言ってはいけないことだけど もしきみがぼくとおなじような 人から欠点といわれるようなものをそっくりそのままもっているとしたとしても ぼくはそういうきみをそのまま肯定し愛する唯一の人間であるでしょう ぼくだけはきみのほんとうの価値を知っているから



ぼくは 独り です
きみいがい誰もいません



















 



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彼女はいつもおもっている、どれだけのひとが真摯に真剣にわたしに接してくれるだろうか、と、いつも期待より不安懸念のほうがつよいのだ。だから ちゃんと演奏を聴いてくれたり真摯に講座に参加してくれることがもっとも彼女を感動させる。そのことをみずから書いている。彼女は現実の〈客〉の実態をしっかり認識している真面目な「本質本位」(クラシック)の意識のひとであり、「人気本位」のポピュラー界と、最初から一貫して意識して距離をとっているひとだとぼくは完全に断定する。ポピュラー音楽だけの人々はぜったいに彼女を本質において理解し感じることはできない。そこがいちばんの彼女の「立ち位置」の特徴であり問題性なのである。彼女は生粋の「クラシック・エリート」であることをわれわれはどんな瞬間にも忘れてはならない。そしてこの本質面に関しては彼女は門外不出事のように殆どまったく沈黙している。その心境をぼくはほんとうに興味深くおもっている。言うのも嫌な言葉を敢えて用いて判明に確言しておくが、彼女は最初から一貫して〈タレントポピュラー界〉自体からは自分を厳しく潔癖に遮断している。これはあらゆる点で気づかれ確かめられる。周囲に押されて「デビュー」して以来のすべては、音楽本質への携わり以外は、要請に応えての「おつきあい演出」なのである。所属会社もこの点は意を用いたことが随所にみとめられる(コンサートにクラシック会場を使用、彼女による初の音楽講座の試み、等)。彼女を〈タレント〉視する向きには彼女は拒絶をもって応えたことは明白である。いまの彼女の沈黙は、彼女が自分の本質を通しており、みずから自分を押し出すことをしないからであって、彼女自身においては自分本来の自己同一的な生活をいとなんでいる積極的意味のものであることをぼくは自然的に確信している。









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ぼくのなかには

学問することの安らかさを生きる気持と

それを無益に奪ったものへの殺意とがある

この背反は解けないよね




どうしてこういう世界になってしまったのか

宇宙の最大の不思議をぼくは体験している

逆にしなくてはならない

死んでなどいられない

七生報国の鬼魂となる




物自体合理主義などきっぱりと捨てよ

この世はそういうふうにはできていない

それはみせかけで

ほんとうはおそろしいものだ

ぼくはそれを知ってしまった

合理の裏に非神聖な霊的世界がある

それをぼくがまともなものに創り変える


くだらぬものにかかわっていられない

悪魔を全部殺し尽くす

創造主をぼくの意志に従わせる

それは出来る

やらねばならない


妄想でも何でも無い

真に現実的な闘争


霊のみ現実であり

ぼくはその霊なのだから


霊のみ現実であるならば

ぼくの愛もまた現実的である










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ぼくはまだいろいろ言っておきたいことがあるのである。内容に時期があるので順番待ちなのである。
自分本来の内実豊かな生活を生まれたままの体でいとなんでいたときには、不愉快な記憶にたいしても抵抗力があり、自分の充実力によって無視忘却することができていた。いまいちばんつらいことのひとつは、くだらぬ者達の雑言の類の記憶も、淋しいぼくを苦しませることである。ほんとうにいまになって、その場で侮蔑の言葉をぶちまけてやればよかったとおもう。あまりに紳士すぎた。その反動がいまきている。いまのぼくの言動にたいして他者は何も言う資格がない。ヨブの友人達の話を読むよう再度勧める。ぼくを侮辱した連中を殺そうと思いきることが唯一不快と憎悪を鎮める。このようだから これを解脱するためにぼくには不断に愛が必要なのだ。そうしないと殺人鬼になってしまう。そういうぼくを周囲や広告は無慈悲にいらだたせ、創造への集中を妨げ、かろうじて残っている精力と時間を浪費させる。本気で殺したいという憎悪を抱いている。ぼくは欲求だけでなく本当に殺す。

みなは、ぼくが暗殺衝動をもつのは当然で、暗殺させよと積極的な気持をもってくれているようにおもう。

ぼくはいま、ただ殺すだけではあきたりないとおもっている。











628 ヴァレリー「海辺の墓地」訳・註解あるいは随感 が一昨日、昨日と再びめだって読まれている。思考の訓練にはなると思う。この翻訳には自信をもっている。




30日