松永安左衛門(1875-1971)

「わが人生は闘争なり」。
(大学中退時に記す。)





「反対が多かろうが、圧力が強かろうが、心を鬼にして、信念を絶対に曲げなかった。その信念も大局観に基づいたものだったから、周囲が受け入れた」。(壱岐松永記念館、定村隆久氏 -2007年時管理人- )






実人物写真、言葉は、2007年5月11日付新聞より。高田先生の作品は作品集で見知っていたが、偶々新聞で実人物写真の形相に仰天し、切り抜いていた。しかしよく観ていると、どこか親しい懐しい顔である。自分の祖父をみるような。人間もほんとうはこのくらいの顔になれないと、信頼できないのではないだろうか。逆にいうとこれほど安心できる人間もいない。厳しい強さを内に秘めない人間を信頼できるか。ぐらつくような者を。それ(厳しさ)を表に出す出さないは二義的なことである。先生もこの実業の鬼と等しい厳しい強さを表に出し得るひとであったことをもちろんぼくは知っている。その表情を親しく知っている。だからその思い遣りは本物で信頼できる。これがわからぬ者は死んでやり直したほうがよい。