不思議な予感があった

いや予感ですらない

庭へ出ようとして何故か傘に手がのびた

さからわず手にとり 外へ出れば

煌々と照る星月夜 それが

開いた傘へ雫の音を降らせてきた

半月と星たち たがいに譲りあうように

雨のなか 雲のほとんどみえぬ黒天にやはり共にかがやいていた