久しぶりに夜三時台に寝たら、どんなにいままで疲れていたか感じた。疲れがやっと自覚されたということで、これが疲れを取る第一歩だろう。


〈評価欄〉を閉鎖しているが、健全なことだ。僕も他者の欄の〈評価〉などしない。(美術展や演奏会でこういうことはしない。)〈訪問印〉だけにしている。しかし良いものを書いているのに〈評価〉も〈訪問〉もさっぱりな欄がある。これは読み手がわるい。この世界に特殊な事情があるのだろうか。


沈黙している時がいちばん大事なのだ。失礼します。


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ぐったり疲れているので横になって音楽を聴くいがいのことはできそうにない。

昼間は無益に疲れることが多い。シンクロ事象がありすぎるのだ。もっと時間をずらして一つづつ起こってもらわなければ。〈宇宙の時計〉にしっかり嵌め込まれている感じだ。日常些事から地球現象まで幅が大きい。御嶽山は駒ヶ岳に向い合っている。駒ヶ岳は沢山あるが、中川の画は多分信濃ではないか。紅葉の美景と火山噴火の重ね合わせは異様だ。私が画を紹介した時期と合い過ぎる。宇宙がわるふざけをしている。

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私が読者になっている人の本を購入した。これも生きているうちの縁と思い。或る人の詩集を既に一冊。他の人の人生記録が今日届いた。前の人のもうひとつの詩集がそのうち届くはずだ。批評などぼくができる立場ではない。拝読するが触れないだろう。それがぼくにとって各々の世界を尊重するということだ。

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社会は生者(「神」なき自分達)のことしかかんがえない。そのかぎり〈社会人〉として言うことは全部偽善と見做してよい。〈社会人〉はこの欄とは無縁だ。

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感銘を受ける名演は多々あれど、ぼくの眼から涙がこぼれるのは彼女の演奏だけだ。演奏している彼女はぼくにとって「聖なるもの」だ。

 〔翌日補遺〕
 例えば舘野氏の〈蓄積〉された演奏・音楽も、また他のクラシックも、それだけならぼくを満たしはしないだろう。なにか欠けているものを彼女の演奏は満たしてくれる。これは感覚・心の事実だ。前提として彼女に満たされていることが必要なのだ。それほど大事なもの。愛への憧れや愛の理念ではなく、愛そのもの。僕だけのもの。


















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笑いというものは本来悪魔のものであることを解っているのだろうか。そろそろ真面目になれるものに向き合いなさい。
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〔翌日補遺〕
〈命のリレー〉などという意味不明な俗語は、「神」なき日本人一般の偽想念だ。その生者中心主義・〈社会〉主義に嘔吐を感じないわけにゆかない。「命」は受け継がれない。意識が多分相互浸透的関係にあるだけだ。死者は存在している。「存在の命」をもって存在している。生者の意識・身体組織に依存してはいない。それが「形而上的アンティミスム」の奥義だ。