海外派遣から帰国後の自衛隊員の精神状況のことを案じている。自殺者が多いからである。自分の命の危険を間近に感じさせられる状況では、人間は不安を感じ、目前の自分の仕事に集中することは出来ない。「自分の圏」が脅かされ侵害されるなら人は安定し冷静を保つのは不可能である。脅迫観念でも同じ結果になる。ここで隊員は、敢えて世間語を使うが、〈集団ストーカー〉被害者と同様な精神状況にある。わたしは〈集合容喙〉と独自によぶ。帰国後状況では人命脅迫の実態は無いにも拘らず、嘗て現実的脅威の下に置かれていたので、状況への構えとしての自己疎外的心理緊張が意識に刷り込まれ、「日常」に戻っても戦場意識が連続している。たとえ客観的に妄想でも、意識不安定という結果は同じことである。〈集合容喙〉は日常界でこの戦場意識を最初強烈に惹起する現象を意図的に作り出し、当事者を戦場の様な混乱に陥れ、後は時々類似現象を繰返しつつ、〈侵害意識〉を慢性状態化して、生きがい・生きる意欲を消失せしめ、当事者を自死に追い込む。自死自殺に至る精神経緯は帰国隊員と酷似していると言い得る。そのゆえわたしは当該自衛隊員に積極的同情を懐く。広義の「社会悪」の犠牲者であることは一致しているからである。〔「 371 経緯報告」で、わたしが伴侶の〈頭の中の声〉の筆記録でショックだった(当時は冷静を持していたが)内容とは、その〈声の主〉は、わたしを殺す、と言っていたということであった。果して現在その〈意志〉は事実上実現されている。〕