悪魔はやはり現存する。このことにわたしは2000%の確信を持っている。基本状況は何も変わっていない。もしこの不可解現象が〈精神の成長のため〉だとしたら、〈成長〉(仮に言っている)の基盤である身体組織を破壊することはなかったはずだ。この破壊の上で、何も尤もらしい〈教訓〉はありえない。魂胆が見え透いている。これはぼくが今にいたるまで確認してきていることである。ぼくのこの明白な「人間感覚」は理屈で屈服させることは全くできない。わたしの2000%の確信は、日常の周囲の連中が魂の根底を悪魔に乗っ取られており、本来の各々の人間らしさで動き言っているのではないという、全く疑い得ない気づきである。以前の各々の正常な人間感覚では絶対あり得ない言動をおこなう。

読者は、わたしが「悪魔はいる」と言うとき、気分や感情で、その表現として、あるいは不気味な状態の比喩として言っていると受け取ってはならない。普通では在り得ず、以前は経験しなかった、不自然な現象の客観的「知覚」を、そこからの直接的判断を、言っているのである。