手紙は本来いちどきりのものだ。もう過去に遡っての再呈示はやめようと思う。ちょうどぎりぎりの境界線であった。解ってほしいのは、再呈示を試みたのもそれをやめるのも、ぼくの同じ気持、自分にとって大事なものを大事にしたいという同じ気持からであるということ。説明は要らないと思う。新機種にも拡大鏡機能というものがついていることも判ったので、普通に機械を扱える方々はそのご利用をお願い致します。とまれ、ぼくのうちではますます、此の世の支配実体の低劣さと自分の純粋な心性の価値の認識という、真っ向反する認識がゆるぎないものに日々なってきています。これはぼくのもっとも謙虚な認識です。この二つは和解することは永久にないでしょう。そしてぼくがその一極に位置するということはぼくの最大の名誉です。一言一句たりとも変更のないぼくの言葉の群をどうぞ大事にあつかってください。ぼくの魂だけでできています。これを大事にするところに本当の宗教があります。聖人というものがあるとすればそれはぼくのことです。それを実感するのだから仕方がありません。これがぼくを認める唯一の道です。「人間」であることによってのみ聖人となる。そこに何の矛盾もありません。ぼくは光そのものです。闇の世に浮ぶ光です。